【因数分解】ビジネスシーンで頻繁に使われる理系用語10選

ビジネスシーンで使われる理系用語

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理系の人がビジネスの世界に飛び込むと「課題を因数分解すると・・・」「最大公約数的な意見にはなるが・・・」など、高校までのカリキュラムに登場する数学・理系用語が日常会話の中にふつうに登場しているのに驚くのではないでしょうか。 ほとんどの場合、比喩的・慣用的に使われているため、元となっている数学上の定義とやや異なった文脈で使われることも多いので注意をしておかなければなりません。

以下にビジネスシーンで頻繁に使われる理系用語を10個を選んでみたので、これまで学校で学んだ理系用語の再定義しておきましょう。

因数分解

あらゆる「構造的な分解」のことを指します。 数学的にはx^{2}-y^{2}=(x+y)(x-y)などというように多項式などを因数の掛け算の形に表すことであった気がしますが、 実務で使われる場合は掛け算になっているとは限らず、むしろ足し算のことも多いので注意しておきましょう。

  • 例)課題を因数分解すると、オンラインとオフラインの2つあって、優先順位をつけるべきである。

最大公約数

名詞としては「複数の意見から共通に取り出せる最大の類似点、あるいは対立しているグループで妥協可能なおとしどころ」の意。 形容詞としては、「最大公約数的な」の形で「ある集団の個個人の意見で、もっとも基本的に一致している」のような意味で使われます。 したがって、どちらかというと2つの集合における共通部分(積集合)に近い意味ですね。

  • 例)3人の行ったアンケートの結果から最大公約数を取り出すと、「猫はかわいい」ということがわかった。

積分

「(日々などの)積み重ね」のこと。

ほとんどの場合、時間を軸に成果や努力などに対して積分を取るイメージで解釈すれば差し支えないかと思います。

  • 例)成長は日々の努力の積分である。

期待値

「期待」または「直感値」のこと。 発言者の脳内における何らかの確率分布のパラメータなどを推定する必要は特にありません。

  • 例)マネジメントには期待値コントロールが必要である。

ベクトル

「方向性」のこと。 ちなみに、本来ベクトルは「向き」「大きさ」を持った量だったような気もしますが、「大きさ」まで考慮されることは稀でしょう。

  • 例)チームとしてベクトルを揃えていかなければならない。

加速度(的に)

「指数関数的に」に類する意味。 加速度そのものの振る舞いではなく、加速度のかかった(力の加わった)物体の挙動に対するアナロジーになっていることに注意しておきましょう。

  • 例)AIは加速度的に普及している。

方程式

「定理」「法則」のようなもの。「課題に対する解・ソリューション」のような文脈でも使われることがあります。 数学的な原義は「未知数を含み、その未知数が特定の値をとるときだけに成立する等式」であることを思い出すと、「方程式」むしろ「課題」に近い意味ともとれる気もしますが、大きく息を吸って目をつぶりましょう。

  • 例)クライアントに勝利の方程式を示さなければならない。

または

「AまたはB」というとき「A OR B」という意味とは限りません。 自然言語においては排他的論理和「A XOR B」のことを指していることの方が多いので注意してください。

  • 例1)AまたはBの施策を行う必要がある。
  • 例2)「車の前方または後方に初心者マークを付ける」→×(両方に貼り付けなければならない)

平均

何に基づいて平均を取るのかが省略されることが多いです。 たとえば「年間を通して平均的に」「AとBの平均」などというとき、 算術平均なのか、加重平均なのか、幾何平均なのか文脈に応じて正しく判断する必要があります。

  • 例)2年前から1年前は2%の増加、そして去年から今年にかけて4%増加しているため、平均3%の増加率である(?)

相関

「変数Aと変数Bに関係がある」こと。 特に、非線形関係のことも含んでいる可能性があるので、単純に相関係数を計算していいのかよく考えなければなりません。

  • 例)気温が20度~25度の時に売上が伸びる傾向にあり、気温と売上は相関があるはずである(?)

理系の人は空気を読もう

口に出すか出さないかはその人の理性によるところだとは思いますが、理系出身だと上記のような単語に過敏に反応してしまいがちではないでしょうか。 ビジネスシーンでは普通かつ頻繁に使用される用語群なので、このような単語を使われても、決して怒り狂わずに紳士に対応していきたいところですね。

でも、「原付では20km以下で走行してよい」→×(30km以下である)という問題が運転免許証の試験で出たときはさすがにしんどかったです。